京都造形芸術大学 プロダクトデザイン インスティチュート開設
2011.08.25 CHIAKI MURATA

2012年春 京都造形芸術大学 プロダクトデザインの大学院として、

インスティチュートプログラムが開設されます。



ムラタ・チアキが教授を務めるこのプログラムでは、ハーズ実験デザイン研究所及び

協力メーカーとの産学共同により、METAPHYSを初めとする商品を企画から商品開発、

販売までのプロセスを実践するという、国内でも初めての試みになります。



プログラムの流れ



1、概論

デザイン概論

デザインとは何か、デザインの役割、デザインの範囲、感性価値概論



ビジュアルシンキング

行為のデザインについての事例研究、観察手法の事例研究、体系化研究



2、実践

産学共同オリエンテーション

コアコンピタンスヒアリング、ステークホルダー研究、工場見学



プランニングワーク

行為のデザインからのプラン、コアコンピタンスアイデア(背景感性、技術感性、加工方法、素材や造形の感性、マーケットメリット)、生産販売損益計算



デザインワーク

ソリッドワークスによる3Dデザインとレンダリングの作成、3Dプリンター活用の3次元立体試作品による検討、企業へのプレゼンツールの作成



生産フォローワーク

デザインモックアップの制作、デザインの設計移行、試作検討



ブランディングワーク

撮影コーディネート、パッケージデザイン、パンフレットデザイン、店頭ディスプレイ、POP制作、メディア発信、WEB発信、プロモーション



編集ワーク

一連の商品化までのプロセスドキュメンテーション、編集デザイン、装丁デザイン、入稿



修士課程修了または博士課程へ

院生各自の商品化された商品、書籍を成果物として就活、進級







同大学は、すべての学生が利用できる最新鋭の立体専門工房 "ULTRA FACTORY"を備え、

また、ハーズ実験デザイン研究所内のサテライトインスティチュートでは、3D造形機に

より、形状を確認しながらデザイン作業を進めることが可能です。





さらに、プロダクトデザイン学科専用工房として、「プロダクトファブ」があります。

この工房は、デザインモデル制作に特化した工房で、基本的な木工機械、初歩的な鉄工、

溶接機器、精密塗装ブース、真空成形機、コンピュータによる3D切削マシン、3Dプリンタ、

レーザー加工機器、その他ハンドツール類などを備えています。

プロダクトデザイン学科の学生は、必要な安全講習を済ませた後に技官の管理のもと、

自由に制作活動が行えます。



瓜生山キャンパスでは、新たに瓜生館と呼ばれるギャラリーホール併設の研究室を建設中で、

作成された商品やプロトタイプは、ギャラリーショップにて展示されます。

また、プログラムの過程、成果をドキュメンテーションし、出版する予定です。



開設:2012年4月

場所:京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス  

 京都市左京区北白川瓜生山2-116



株式会社ハーズ実験デザイン研究所 本社オフィス内

   インスティチュートサテライト

  大阪府豊中市向丘1-5-22



※10月29日に、入学案内を兼ねて大学院の開設記念講演を行います。

日経デザイン編集長 下川氏をゲストトークに及びする予定です。 問い合わせ:入学課 0120-591-200



京都造形芸術大学 大学院要項