『ソーシャルデザインの教科書』発売のお知らせ
2014.05.12 MEDIA

この度、ハーズ実験デザイン研究所代表 村田智明 著 
『ソーシャルデザインの教科書』が生産性出版より発行される運びとなりました。



――人生設計も、企業経営も、国づくりも、全部デザインだ
「ソーシャルデザイン」とは、ひと言で言うと、単なる利益追求ではなく、社会貢献を前程にしたコトやモノのデザインのことである。


天武天皇の創った「式年遷宮」。最初に企画された1300年前から、持続可能性(サステナビリティ)を追求して造られた見事なグランドデザインだった。
今ほどその場しのぎの打算や妥協ではなく、いかに日本という国家を持続的に維持発展させていくか、社会をどのように形作っていくのか、すなわち「ソーシャルデザイン」という考え方が必要なときはない。

グランドデザインを描き、実践し社会還元をされている方々のイノベーティブな仕組みをピクトグラムによって図解し、分かりにくかった「ソーシャルデザインとは何か」といった部分にフォーカスすることで、デザイナーのみならず、広くビジネス関係者に向けて、ソーシャルデザイン事例を紹介する企画となりました。

サステナブル(持続可能)な社会をつくるために、今わたしたちは何をすべきなのか。
さまざまなフィールドから、デザインマインドを持つ実践者の事例を読み書き、展望を描く一冊です。


■著書概要
『ソーシャルデザインの教科書』
村田智明 著
ページ数:256ページ
価格:(本体2000円+税)
発行:生産性出版






◆目次◆

●Part1 ソーシャルデザインとは何か?

   ソーシャルデザインとは何か?
 ――人生設計も、企業経営も、国づくりも、全部デザインだ

1. デザインとは計画を記号に置き換え、多くの人に伝えること
2,「社会課題を可視化する」のがデザイナーの仕事
3.「デザインの概念」を取り違えた日本のツケ
4.デザイナーに求められる7つの問題解決プロセス
5.ソーシャルデザインを持続するためには?
6.「広義のデザイン」は、いままでと何が違うのか?



●Part2 「ソーシャルデザイン」で日本は変わる

 日本人にとってのデザインとは?
 ――世界が魅了する文化を持ちながら発信が下手な日本

1. デザイン教育で子どもの「こうしたい!」を育てる
2,「デザインマインド」を持つ人材が地域経済を救う
3.観光資源となる「資産価値」をグランドデザインする
4.「日本」から「世界」へ――私たちが発信できることは何か?
5.「世界から日本へ集客する」にはどうしかけるのか?



●Part3 32のソーシャルデザイン

・小松 真美氏   頑張りたい気持ちをファイナンスに変える
・河口 真理子氏   本気で「持続可能な社会を目指す」企業や投資家を支援したい
・中西 元男氏   「戦略的デザイン」が企業経営のカタチを変える
・出口 治明氏   戦後初の独立系保険会社でイノベーションを起こす
・川添 高志氏   「500円」のファストヘルスケアで命を救い、社会コストを減らす
・佐野 章二氏   「ビッグイシュー」の販売でホームレスの自立を後押し
・水野 雅弘氏   環境グローバル映像メディアの公共性を活かしCSV(共有価値の創造)を啓蒙
         エコバイオブロック(EBB)
         粘土団子

・更家 悠介氏   日本独自の知恵・技術力の発揮で持続可能な社会は実現できる
・本村 拓人氏   パートナーへのリスペクトが、相互幸福への道標
         アンコールワット国際トライアスロン大会

・中村 俊裕氏   ソリューション・プロダクツを導入できるしくみが貧困問題を解決
・白木 夏子氏   ものづくりの末端にいる誰もが輝ける働き方をエシカルジュエリーで起業
         ぞうさんペーパー

・大和田 順子氏  「農山村力」と「都市力」の絆の強化で復興を加速
・椿 昇氏    「食えるアーティスト育て」が日本社会を変える


■こどもたちの参加表現の場――CANVAS
■こどもOS研究会――――――子どもの感性に学ぶデザインプロジェクト
■大阪デザインセンター――――デザインマインドを育てる教育事業
■観光資産としての白兎神社――神話を「カタチ」にする
■新潟NICOの地域振興デザイン戦略――ニイガタIDSデザインコンペと百年物語
■和歌山田辺市の木工プロジェクト―――WANOKI
■東京都美術館――新伝統工芸プロデュース事業
■越前ブランドプロダクツコンソーシアム――iiza
■西播磨の天然革製品――sebanz
■台東デザイナーズビレッジとモノマチ――ファッション・デザイン・アート系創業支援施設
「のれん」の町 勝山

■京都造形芸術大学大学院SDI――ソーシャルデザイン・インスティトュート
■水が原因で毎日、6000人の子供が亡くなる現実を解消したい
■環境汚染の恐れから禁止される灯篭流しを続ける方法はないのか
■高齢者、テントの老朽化による土佐日曜市の来客現象を食い止めたい
■ハーズ・ソーシャルデザインオープンデスク
■ソーシャルデザインプロジェクトワーク